皆さんこんにちは!
日常生活にとって欠かせないお店のひとつといえば……コンビニエンスストア!
お昼ごはんを買ったり、ちょっと小腹を満たしたりしたいときに、とても便利ですよね。筆者もよく利用します。
早稲田大学周辺には複数のコンビニがありますが、その中でもグランド坂近く、早稲田通りにあるファミリーマートを利用したことのある方がいらっしゃるかと思います。
<ファミリーマート西早稲田二丁目店 外観>
今回は、そのファミリーマート西早稲田二丁目店を運営されている、株式会社OI・有限会社ISS代表取締役の市川秀さんへインタビューを行いました。
このインタビューは、ワセダグランド商店会の事務局長・滝吉さんからのご紹介というご縁で実現したものです。
早稲田で30年以上お店を営まれている市川さんに、お仕事や街、学生への想いなどを伺いました。
(前編・後編に分けてお届けします。今回のコラムは前編〈”お仕事&街との交流”編〉です。)
―どのようなお仕事をされているのですか。
―自分で会社を立ち上げて、ファミリーマートを都内で10店舗運営しています。店舗の見回りや管理をしたり、経営戦略を練ったりすることが、普段の主な仕事です。早稲田にある店舗が1号店で、ほかには調布市や武蔵野市、八王子市、北区、板橋区、中野区に出店しています。調布出身ということもあり、東京の西のほうにも展開していますね。
もともと、実家がお菓子屋さんで。子供の頃、自分の家のお菓子屋さんが大好きだったんです。残念ながら商売を引き上げることになってしまい、とても寂しい思いをしました。でも、人が集まる商売に魅力を感じ、そしてたまたまアルバイトで始めたファミリーマートが楽しかったんです。20歳頃に府中の店舗で働いていたんですが、その時にこの仕事良いな、と思いました。そうした経緯で今の仕事をしています。
―都内各地にお店を出されているんですね!その中でも早稲田店が1号店ということですが、この街に出店されたのはなぜですか。
―出店場所の調査で早稲田に訪れた際、たまたま大学の入学式が行われていたんです。人通りの多さを目の当たりにし、お店を開くのに最適な場所だと感じました。加えて、早稲田周辺地域には、もともと土地勘がありました。新宿区、特に高田馬場周辺には、学生時代によく遊びに来ていたんです。早稲田の商店街のある地域に立ち寄ったことはあまりありませんでしたが、人の多い大学があること、それから30年前の出店当時は早稲田通り沿いにあるコンビニの数が少なかったことなどを理由に、1号店を早稲田に開こうと決めました。
また、グランド坂のお店のある場所は、高田馬場まで歩く学生が立ち寄りやすいこと、さらに出店当時は大学の北門から1番近いコンビニになれる立地であることが決め手になりました。
ー早稲田でお店を営まれていた期間で、大変だったことは何かありますか?
―「大変」か~。好きでこの仕事をやっていたので、「大変なこと」と言われると少し悩みますね。ただ、やはり人を使うことは大変でしたね。1号店から自分で運営していて、自分なりのこだわりのような、大切にしているものがあったので、それを人に教えて複数の店舗を運営することが難しかったです。初めの頃は僕も若かったので、せっかく教育した従業員が離れてしまうこともありました。ですが、そのあとに育てた従業員たちが、今お店を回してくれています。
―この街に出店して良かったと感じることや、市川さんの思う街の魅力はなんですか?
―人情味があるところです。早稲田は、良い意味で新宿の「田舎」のようなところですよね。商店会との交流が始まったきっかけは、早稲田の大祭への参加でした。19、20歳頃、地元・府中のくらやみ祭に参加した経験が、とても楽しい思い出として記憶に残っていました。そして、早稲田店のオープンと、早稲田の大祭(注)の開催時期がちょうど重なったんです。くらやみ祭に匹敵するくらい大きなお神輿が、早稲田の祭りにも出ると知り、「担ぎたい!」と思って参加を決めました。それから、商店会や地域の人たちとのつながりが始まりました。
地域との交流で一番印象に残っているのは、3年に1度の大祭です。正確に言えば、お祭り本番よりも、それに向けた準備期間の、1か月に1度の会議のほうを楽しんでいたかもしれません。昔に比べると今は、つながりのある街の人の数も交流の機会も減ってしまったように感じますが、早稲田通りの飲食店「かわうち」に集まって情報交換をするなど、商店会の人たちとの交流を続けています。
(注)水稲荷神社の例大祭のこと
―お祭りがきっかけで、地域との交流が始まったんですね!例大祭には、まっちワークのメンバーも参加したことがあります。(過去のお祭りの様子はこちら)コロナの影響で、昨年度は残念ながら中止になってしまいましたが、お神輿を担ぐ威勢の良い掛け声が街に戻ってくることを、今から楽しみにしています。
また、これまでに出会った早稲田の街の方々も同様に、人情味や温かさを魅力として挙げられることが多かったです。筆者の地元は、ご近所さんとの交流が希薄で「冷たい」街なので、早稲田の温かさを羨ましく感じます。
前編はここまで!明日、後編〈”学生との交流&街の変化”編〉を臨時でお届けします。
早稲田の学生や街の変化を肌で感じてこられた市川さんの言葉は、胸に刺さるものばかりです。
明日のコラムもぜひご覧ください!
<市川さんの店舗情報>
ファミリーマート西早稲田二丁目店
住所: 東京都新宿区西早稲田2-5-16
Tel: 03-5285-3470
営業時間: 24時間
筆者 ちゃちゃ
早稲田大学政治経済学部3年
早稲田大学公認サークル
まっちワークグループ早稲田
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