暑い夏の日は怖い話でゾ~っと涼しくなろう
- wasedamachimailmag
- 2019年8月15日
- 読了時間: 4分
暑さが日に日に増していきますね……。
皆さんは今年の夏を乗り切るための工夫をされましたでしょうか?

かき氷やアイスなどの冷たい食べ物を食べるのもいいですね!
ここでは「怖い話」を通して皆さんに「涼しさ」をお届けします。
「涼しい」というよりは「ゾクゾク」かも……?
私は今年の春、早稲田大学に入学した。
地方から上京したため東京での生活には不安があったが、時間が過ぎるとともに大学生活にも慣れ、サークル活動に参加することが楽しみの1つとなっていた。
夏も本番、連日の暑さで夏バテ気味ではあるが、サークルのみんなと花火を見に行ったり海に行ったりすることは、夏を思いきり楽しめている感じがしてとても楽しかった。
ある日、そんなサークルのメンバーで肝試しをすることが決定した。
私は心霊現象の類が苦手であるため肝試しの誘いを断ろうとしたが、サークルの同期の2人が乗り気であったためにしぶしぶ参加することにした。
肝試し当日、早稲田大学の近くにある戸山公園に私たちは集合した。
参加したのは1年生が私を含めて3人、2年生が4人に3年生が3人の計10人だ。
先輩の指示で3つのグループに分けられ、私のグループは2年生の先輩1人、3年生の先輩1人に私という3人のグループになった。
肝試しのルールは極めて単純で、グループで戸山公園を1周してくる、というものだ。
肝試しにはミッションなどがあるものだと思っていた私は少々面食らったが、元々肝試しに乗り気ではなかったこともあってむしろ好都合だと思った。
前のグループがスタートして2分後に次のグループがスタートするということになっていた。私たちのチームは3番目だったので、2番目のグループの次にスタートした。
公園には街灯が灯っているが薄暗い。
3人しかいないグループでは心細い。
前のグループが出発してからそれほど時間が経っていないため声が聞こえてもよさそうなものだが、気配さえ感じられない。
懐中電灯の光を頼りに、3人で体を寄せ合って歩く。
……ガサガサ
その時、茂みから音がした。
「キャッ!」
2年生の先輩が声を上げて歩みを止める。
風で茂みが揺れて音がするのはごく自然なことではあるが、肝試しというこの状況で怖いと感じてしまうのは仕方がないことだと思った。
実際、私も声には出さなかったがとても驚いていたのだ。
「誰かに後ろから見られている気がする」
再び歩き出したときに3年生の先輩がそう口にした。
私や2年生の先輩はやめてくださいよー、などと口々に言ったが、3年生の先輩は引きつった笑みを浮かべるだけだった。
怖いから早く終わらせてしまおう、みんなが待っているところに早く帰ろう。
3人ともが同じ思いでいるのか、私たちの歩くスピードは上がっている。
この時には、私を含めた全員が後ろに何かの気配を感じていた。
振り返っても何もない。
しかし、確かに気配を感じるのだ。
私たちの後方、近いところから息遣いのようなものが聞こえる。
時間が経つにつれてだんだん、だんだん、近づいてきている。
「なんでゴールにたどり着かないの!」
3年生の先輩が言った。
時間は計っていないが、私たちはかなりの時間歩いている。
もうゴールしていてもおかしくないはずだ。
私たちは3人で手や腕や服をつかんでお互いを引っ張り合うようにして前へ、前へと進んだ。
次の瞬間、左端を歩いていた私の左手首が後ろから勢いよく掴まれた。
「キャーッッ!!」
私が叫ぶのと同時に、先輩たちが私の右手を掴んで駆け出した。
どれくらい走っただろうか、前方にすでにゴールした2グループが見える。
サークルのみんなと合流した後、3年生の先輩が他の3年生の先輩にどれだけ訴えてもさっき起きた出来事は信じてもらえなかった。同じグループだった2年生の先輩と私はただただ泣くだけだったが、「えっ……」と同期の1人が声を上げた。
同期が指さしているのは私の左手首。
そこに目を向けると赤黒い手形がついていた……。
後日聞いた話によると、戸山公園周辺は旧陸軍軍医学校の敷地であったという歴史があり、1989年には約100体の人骨が発見されていたという……。
怖い話、どうでしたか?筆者の創作ですが、ひやっとした方もいるのでは?
怖いと思った方も怖くないと思った方もいらっしゃるでしょう。
ただ戸山公園にまつわる心霊現象の噂は昔からあるようです。そして、最後に述べた戸山公園の歴史については本当です……。
昼間はたくさんの人で賑わう戸山公園の夜の姿、どのようなものなのでしょう……?
筆者 ティラ
早稲田大学文学部1年
早稲田大学公認サークル
まっちワークグループ早稲田
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