みなさんこんにちは!
早稲田大学ではオンライン授業が始まって早くも2週目に入りました。
日に日に強くなる日差しが、初夏を感じさせますね。ところで、みなさんは慣れない授業の気分転換に何をしていますか?
筆者はと言えば、散歩しようと外に出てもマスクは暑いし人は多いし……。
そこで最近ハマっているのが、夕暮れ時に窓を全開にして、風に当たりながら読書をすることです。
ということで今回のコラムでは、授業後のリフレッシュタイムにぴったりな、筆者のオススメの早稲田出身作家さんの一冊(というか1シリーズ)を紹介したいと思います!
それはまさに!『烏に単は似合わない』にはじまる「八咫烏シリーズ」です。
作者は、筆者も所属する文化構想学部の先輩である阿部智里さん。なんと2012年早稲田大学在学中20歳のときに、この作品で松本清張賞を受賞されています。
舞台は八咫烏という三本足のからすが支配する「山内」という世界。彼らは宗家を長として、人の姿と烏の姿を使い分けて暮らしています。宗家の世継ぎの后選びが始まり、東家・西家・南家・北家の姫がそれぞれ登殿するのですが、肝心の若宮は現れず(2作目に期待)、不可解な事件が次々と起こり……予想外の結末が。
筆者は和風なものが好きなので表紙に惹かれて手にとったのですが、表紙の絵だけではなく、四季折々の描写がとても素敵な本です。
和風ファンタジーだと思って読んだ1作目ですが、物語の途中から思いもよらぬ方向へ進んでいき、良い意味で最初の印象を裏切られました。
また、シリーズが進むにつれて、伏線や山内の謎や全体像があらわになってきて目が離せなくなります。ちなみに筆者は2作目が一番好き!
ここだけの話、筆者のみならず他のまっちワークグループ早稲田のメンバーにも、このシリーズの虜になった人がいるとか。(京都の優美な山寺でカラスを見つけて騒いでいたり……というのは秘密です。)
この作品、シリーズ全体をみるともっと深いのですが、これ以上魅力を伝えようとするとコラムではなく論文が書けそうなのでここまでにしておきます。
オンライン授業になったことで、普段より課題が多く疲れが溜まっている方も多いのではないでしょうか。
読書は苦手という方も、好きな方も、日中は暑くても夕方は外の空気が涼しくて本当に心地よいので、疲れを癒す方法として、ぜひ試してみてくださいね。
参考文献
文藝春秋BOOKS「『烏に単は似合わない』解説」
https://books.bunshun.jp/articles/-/3272 (5月18日閲覧)
(画像についても上記HPより引用)
筆者 ぽにょ
早稲田大学文化構想学部3年
早稲田大学公認サークル
まっちワークグループ早稲田
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